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皮膚を狙う細胞障害物質と老化促進物質

第1に外界刺激物が挙げられます。好むと好まざるとに関わらず皮膚は絶えず外界刺激物から攻撃を受けております。具体的には

  • A.物理的刺激(紫外線・風・乾燥・温度)
  • B.生物的起因物質(カビ・細菌・ウイルス)
  • C.機械的刺激(圧迫・摩擦)
等です。

第2に細胞障害物質の分泌が挙げられます。好中球がカビ・細菌・ウイルスを貪食する際、A.活性酸素B.たんぱく質分解酵素を分泌させます。同時に、化学物質や毒性たんぱく(腐敗)が長期に接触した場合、好塩基球(毒性反応)や肥満細胞(アナフィラキシー)が破裂しC.ヒスタミンD.ヘパリンが放出されます。これらの細胞障害物質によって細胞の破壊・かぶれ・脱毛・老化が促進されます。

第3に皮脂膜の酸化が挙げられます。皮膚は皮脂膜によって保護されております。皮脂腺から分泌される中性脂肪・スクアレン・ワックス・コレステロール等が、皮膚に常在する痤瘡桿菌(尋常菌)から分泌されるリパーゼ酵素(脂肪分解酵素)の働きによって飽和脂肪酸が形成されます。
しかし、時間の経過と共に、飽和脂肪酸は再びリパーゼ酵素(表皮ブドウ球菌)の働きや空気の接触、老廃物等で酸化が促され(不飽和脂肪酸の形成)、結果A.アラキドン酸B.活性酸素(フリーラジカル)C.過酸化脂質等が形成されます。これらの細胞障害物質によって細胞の破壊・かぶれ・脱毛・老化が促進されます。

第4に老廃物の分泌が挙げられます。汗腺からは絶えず汗(不感蒸泄・不可視性発汗)が分泌され、皮膚を乾燥から守っております。しかし、汗の中には水分以外にも塩分・アンモニア・尿素・インドール・ナイアミン・アラントイン・アミノ酸・たんぱく質などの成分が含まれております。これらの成分が時間と共に酸化や腐敗・変質などの化学反応を起こし細胞障害物質化し、細胞の破壊・かぶれ・脱毛・老化が促進されます。

第5に化学物質・重金属(顔料)の毒性が挙げられます。現代社会は化学物質抜きでは成立しない現実があります。毒性のない化学物質はありません。特に化粧品や医薬部外品に使用される化学物質や重金属の中には紫外線に反応し、強い毒素(光毒性)や活性酸素を発生させるものがあり、細胞の破壊・かぶれ・脱毛・老化が促進されます。

これらの細胞障害物質、老化促進物質により細胞や組織が過度の負担を強いられ、多くの皮膚疾患の発生及び悪化原因になっております。