何!?このパーマ!!怒りの秘密

子供にパーマを掛けると、パーマが掛かりにくいことは美容業界では広く知られております。ほとんどの美容師はバージンヘアの為、掛かりが悪いと説明しております。正しくは、毛髪を形成するシスチンの含有量が低いことによって起きる現象なのです。

最近、パーマが掛からない、パーマが取れやすい、ウェーブにボリュームが出ない、このようなパーマネントウェーブに不満を持つ方々が増えております。この原因はケラチンの側鎖結合を形成するシスチンの含有量が減っている為です。パーマネントは還元剤(1剤)でシステインに戻し記憶を解除します。酸化剤(2剤)でシスチンに戻し新しい記憶を構築します。結果、ロットの太さによって求めるウェーブが形成されます。これがパーマネントウェーブ形成の一般的理論です。しかし、その時にシステイン酸やシステインスルフィン酸、ランチオニンが形成され、結果、シスチンが減少し、ウェーブ形成の根拠を失います。加えて間充物質(マトリックス)の形成不全。これらがパーマの掛からない最大の理由です。

しかし、突如としてパーマが掛かり過ぎてしまう場合があります。これはケラチンの側鎖結合を構成するペプチド結合によって形成されたウェーブです。しかし、ペプチド結合はウェーブ力が強い為なかなか取れません。結果、同じ頭髪にシスチン結合とペプチド結合が混在することになります。結果、ウェーブにバラツキが出きたり、ウェーブの取れ方に格差が生じたり、場合によってはビビり毛が発生したり、最悪ブローやブラッシングが出来ない状態になります。
このような状態を解決できるのが酵素パーマです。

生命の魔術師、酵素の秘密

酵素とは動植物や微生物の細胞でつくられる触媒反応(自分は変化することなく相手の性質を変える作用)を持つたんぱく質の総称です。具体的に申し上げますと、人体の複雑な生命活動(代謝)も1,800種類以上に及ぶ酵素の生体触媒作用によりなされております。酵素は全ての生命体が生命活動を行うために必要不可欠な物質であり、触媒作用なくして生命活動は存在しないと言う事になります。
また、酵素には多くの特徴的な働きがあります。身近な酵素反応を挙げるとお酒やお酢、漬け物、チーズやヨーグルトに代表される醗酵作用や生活の中で排出される多くの生ゴミや食べ残し、また、枯葉や死骸などを土に返す分解作用などがあります。
工業的に炭水化物からブドウ糖を生産する場合、巨大な工場設備と多くの化学薬品を必要とします。しかし、酵素反応を活用するとほんの少しの設備だけで可能になります。酵素は21世紀の化学万能思想を根本から変える生命の魔術師になることは疑いの余地もありません。

不思議な不思議な酵素パーマ

酵素パーマはスルフヒドリル酵素(SH酵素)・オキシドレダクダーゼ(酸化還元酵素)・システインプロテアーゼ(SH酵素)などの触媒作用により、ペプチド結合を組み替え、ウェーブを形成させます。同時にN-アセチル-L-システイン(グルタチオン(酵素)の前駆物質)とパントテン酸(ビタミンBの前駆物質)との相乗作用により、ウェーブの強化を図っております。(平面的)
又、間充物質(マトリックス)にアミノ酸やたんぱく質、ムコ多糖類、キチンなどの天然成分を挿入させ、ウェーブの固定化を図り、ハリ、コシ、艶のある美しいウェーブを実現させております。(立体的)
加えて、毛髪に可塑性という粘土のような性質を与えるため、手入れのいらないパーマを可能にしております。
化学反応によるウェーブ形成ではないため、たんぱく変性や毛髪組織の損傷もなく、ダメージ毛の発生もありません。ファッションに機能性を与える『新時代のファッションツール』として注目されております。

※アミノ酸とはNH2(アミノ基)とCOOH(カルボキシル基)を持つ化合物の総称です。ペプチド結合とはこちら側のNH2(アミノ基)と相手側のCOOH(カルボキシル基)の結合をいいます。
新しいファッション提案と抗加齢技術の融合
酵素と天然成分がファッションに時代が求める機能性を吹き込みました。
  • ほとんど
    水、汗の影響を受けません。
  • 可塑性という粘土のような性質を毛髪に与えます。
  • 刺激性、毒性の心配がありません。
  • 損傷毛の修復作用にすぐれています。
  • 月に何回も施術ができます。

  • ウェーブが取れてもセットが残ります。